レビュー

おおかみこどもの雨と雪

昨日「おおかみこどもの雨と雪」を観ました。
テレビを捨てて、プロジェクターもせっかく来たので。

確か劇場で観てから二度目。

結論から言うとそんなに感情移入できる作品ではないんですよね。
この「おおかみこどもの雨と雪」

URAPYON的には
細田守作品の中で
今のところ「バケモノの子」が最高傑作。
これはもう間違いないです。

これを超える作品は結構ハードル高いと思います。
個人的には。

ただこの「おおかみこどもの雨と雪」
すごく分かる部分がひとつだけあるんです。

それは、
「特定のある人にとっては、ものすごく共感できる作品だろうな」
ということ。
簡単に言うと分かりづらいんですよね、
設定とかストーリーとか。

でも同じ境遇、
例えば「子育て中のお母さん」とか
「孤独を感じている子供」とか
分かる人にはすごく引力が強い作品だなと。

「受容」と「承認」

映画の観方というのは、
一般的に面白い、スカッとした。
のようないわゆる「この映画、面白いよ」という側面と
特定の狭いターゲットにバチっとフォーカスする作品があると思うんですよね。

この作品はもちろん後者。
また全然子供向きではない作品。
「こども」と言っても「青年期のこども」向けですね。

この作品は対象者に対しての

「受容」と「承認」

この2つを徹底しています。
つまり、「分かる人だけ分かればいい作品」ですね。
だから観る人によっては分かりづらいのはそこの部分だと思います。

「大丈夫?」ではなく「大丈夫!」

この作品を観てちょっと印象的だったのは、
「大丈夫!」という主人公、花のセリフ。
何度か出てきます。

「大丈夫?」ではないんです。

「大丈夫?」は相手の心境をこれから探る言葉。
「大丈夫!」は相手の心境がどうであれ受容する言葉。

おおかみのこどもの子育てで大変な中、
不安を感じるこどもたちの問いかけに
どんなに大変でも「大丈夫!」と笑顔で返すところ。

このセリフに作品の核心があると思います。
それは、特定の対象者への「受容」のメッセージですね。
これは勇気付けられるのではないでしょうか。

ちょっと感情移入はできない作品でしたが、
その部分だけのメッセージを(勝手に)受け取り、
まず受容することの大切さを再認識させてくれる作品でした。

世の中、受け容れることって少ないと感じます。
簡単に言うと指摘が多すぎる。
もちろん僕も忘れがちです。

「受容」の大切さを再認識できただけでも
観た価値のある作品でした。

なんだかたらたらと書いてしまいましたね、。
今更ながらの「おおかみこどもの雨と雪」レビューでした。

※画像の絵コンテは2012年8月号の雑誌「SWITCH」の1ページ。(モノ持ち良すぎだわw)

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