新宿タワレコ。
リサーチもかねて定期的に行きます。
これはゲーセンとかもそうなんだけど、
基本「衣食住」に直結しないもののある所に行くようにしてます。
なぜならそこで出されているメッセージや空気感を感じたいんですね。
なくても生きていけるもの。
でもなくてはならないもの。
そこでどうお客さんの関心をひきつけるのか?
どのようなメッセージが刺さるのか?
なんてことを店内のPOPやら陳列やら見ながらリサーチです。
今回もなにげなくフロアを回っていたら、あることに気づきました。
新宿のタワレコは、フロアが複数に分かれていて、10階まであります。
9階までついた時に気づきました。
それはフロアの縮小です。
クラブミュージックのコーナーがDVD関連になっていて、
しかもクラシックなども一緒のフロアになっているようでした。
ここで真っ先に思ったのは、
あぁ、いよいよリアル店舗も縮小か、
10階は他のテナントが入ったのかな?
でした。
で10階まで行ってみると、
なんとワンフロア全部アナログレコードのフロアとなっていました。
デジタル配信の時代にアナログ?
確か昨年アメリカではレコードの売上がCDの売上を抜いた。
という記事を目にしました。
今、役に立つ消費から、
意味のある消費へと変化してきているのを目の当たりにしています。
このあたりは山口周さんの著作で詳しく書かれていますが、
もう問題解決による消費って行き着くところまで行ってしまった。
もうほとんど問題がなくなってしまっている。
その中でどう商品、サービスを売っていくのか?
それは新しい価値の提案だったり、
意味づける商品となってくると思っています。
そのビジョン、価値観を理解して創造して、
お客さんの頭の中、世の中の動きをどう読んでいくのか。
これが大事になってくる。
だから自分の売上しか考えられない組織こそ大変。
それと何より、
それをお客さんへ届けてあげること。
ここまでやらないといけない。
結局、いろいろ物色していたら、
なんと尾崎豊の「回帰線」が店内でかかりはじめた。
アナログの音がまたいいんです。
丸いというか暖かさがある。
♪ダンスホール
♪卒業
と流れて購入を決心。
「今かかっているこれ、売り物ですか?」と店員さんに聞いてしまいました。
中古盤で販売商品ということで取り置いてもらい購入。
ここでの僕の購買動機はこんな感じでした。
【尾崎豊/回帰線を買うまでの頭の中】
アナログっていいな
↓
えっ!尾崎じゃん!あるの?懐かしい!
↓
「卒業」のフレーズに惹かれる。
「この支配からの卒業」
、、、そういえば自分、支配されてたのかもなぁ
↓
自分ごとの商品になる。
↓
プレーヤーないけど、飾るのにいいな。
今の自分を象徴している感じもいい。
↓
回帰線というタイトルも、
原点回帰。という点でしっくりくる。
↓
それと次回のオンラインセミナーのコンテンツとしても使えるんじゃないかな?
↓
えっ?990円?
↓
買いでしょ!
↓
しかも復刻版でなく、中古というのがいい。
あの時代を知っている物質としての価値
↓
購入のために店員さんのところへ
とまぁこんな感じで脳内では動いていました。
なかなか購入の心理状態を
自分で分析するのは難しい時が多いんですが、
今回まとめてみました。
世の中の動き、人の動きを見て提案する。
世界観を提案する。
これを出来た企業、組織が支持され生き残る。
だから予算とか嫌いだ。
そんなの人間が予測できるもんじゃない。
お客さんへ寄り添い
意味のある消費を作れるかどうか。
これが商売の源になっていく。
どう人生を歩んでいくか。
そこまで来ていると思う。
どこまでも利他でお客さんへ寄り添い、
時に売らないことだってする。
お客さんへのメッセージ、提案は、
個人的な研究課題でもある。
ずっとそこを考えつづけています。
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