気づき

家事について。

あなたは家事をしますか?

僕は最近わりとします。
やったうちに入らないと言われそうですが(笑)

この家事。
特にコロナ以降は、
意識するようになったもののひとつ。

それは、今までサラリーマンてただ働くことを中心に動いていたと思う。もちろん一人暮らしの人は家事もしていたかもしれないけど、大半の人にとっての家事っていわば少し余分なもの、めんどくさいもの。のようなイメージが僕はあった。

しかしコロナ以降。

自宅にいることが多くなった。
仕事とプライベートの境がなくなってきた。

ツートンではなくマーブルになってきた。

ただここで家事もやんなきゃ、
めんどくさい。ではない。

気づいたのは人間の営みとしての家事だ。

自分の手を動かして掃除をしたり、
食器を洗ったり、
そんな些細なことが愛おしく思えてきた。

なかなか結果を出すのも難しい時代。
何人もの人が競争社会で潰されそうになっている。

でも家事は違う。

箒ではけば、床は綺麗になるし、
食器を洗えば、絶対に綺麗になる。

そう、これは小さい成功体験だ。

料理は失敗があるかもしれない。
でも野菜は切れば切れる。
当たり前だけど。

でもこんな小さな成功体験が
今は必要なんじゃないかと思っている。

これは精神衛生上も大変有効だ。

なんせ、自分でコントロールできるのが家事だ。

人は便利になりすぎた。
僕はこれから不便が心地よくなる世界がくると思っている。

レコードなんかはもうその予兆かもしれない。
どう見たって不便だ。

音楽も持ち歩けない。
だけどそれと引き換えに
時間を愉しむことができる。

それと孤食ならぬ孤聴ではなく、
人と音楽を共有することができる。
リビングで同じ音楽を共有できる。

家族にとっては聴きたくないかもしれないけど、
「この曲だれ?」
なんて会話が発生する。

スマホでひとりで聴いていては
この会話が生まれない。

今、僕はどんどん不便な環境を
愉しむようにしている。

昨日も地方の直売所で箒を買ってきた。
これがまた良い。

先日ダイソンが壊れてから、
掃除機を買い直していない。

箒でゴミを集めて、
ちりとりで集めて、
捨てる。

そんな生活をしている。
炊飯器も捨てて、鍋で炊いている。
食洗機も捨てて手で洗っている。

過剰な便利を手放せば、
人間は本来の営みを取り戻せることができる。

不便は人間の最後の希望かもしれない。
ただそれを不便だけで捉えず、
まだまだできることを認識するために
僕は家事があると思っている。

あなたにとっての
家事は何か?

URAPYON

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