はじめのひとこと研究室

無料で聖書が学べます。

最近よく駅前で
「無料で聖書が学べます」
という看板を掲げた宗教団体を目にする。

あなたも見かけたことがあるだろうか。

もちろんここでは宗教の話をしようというのではないし、その是非についてどうこう言うつもりない。

話しかけられても、
話かけたわけでもないので、
詳しくは何を目的にしているのかはは分からないが、
どうやら勧誘らしい。

僕がなぜこの話をしたのかというと
そこで目にしたキャッチコピーの話。

冒頭にもあるように、一番大きく見える文字は、
「無料で聖書が学べます」だ。
ポイントは、
「聖書が無料で学べます」ではないところ。

冒頭から気づいた人はたぶん、
コピーライターだろう。

コピーライターと言っても様々。

昔は分かりやすく言うと
糸井重里さんのような
テレビ、新聞全盛期の人を思い出すかもしれないが、
僕はどちらかというと
ダイレクトに反応を取るようなコピーライター。

テレビや新聞広告のかっこいいい一行。
というより、すぐさま電話をもらいたい。
すぐ買ってほしい。をつくる人。

もちろん長い目で見てのコピーもある。
とここでお仕事の幅を広げておく(笑)
いや、実際やっている(笑)

さて、話を戻すと、

「無料で聖書が学べます」
ではなく、
「聖書が無料で学べます」ではない点。

これはいわゆるマイクロコピーの範疇にあたる。
なぜ聖書ではなく、無料が前なのか?

それは、読む人の関心が
聖書より、無料の方が関心があるからだ。
すべての人とは言わない。
でも、おおかたそうだと思う。

このように細かいようだけれども、
言葉の順序を変えるだけで
効果は大きく変わることがある。

本当にちょっとした違いが、
効果を変える。

また得てしてプロというものは
そういうものかもしれない。

ほんの微差に気づけるかどうかが
プロかアマの違いだ。

またこのキャッチコピーの大きさにも
注目したい。
写真を撮れればよかったのだけど、
あからさまに撮ると勧誘されそうなので
やめた(笑)

キャッチコピーの大きさは
おそらく5mくらい先からでも認識できる大きさだ。
ここもよくわかっている。

だいたいの小売のPOPは
その場に来ないと読めないような大きさが多い。
これは本当によく目にする光景だ。

コピーのくだりと文字の大きさ。
これは相当に理解しているコピーライターがいるとみている。

どんなに教えがよくても、
入り口がなければ入信できない。

つまり無料という関心からしか
入り口は作れない。
ここは大きなポイントだ。

みんな教えの内容を先に出してしまう。
出したくなる。
そこが最大の落とし穴なのだ。

今日は、思わぬところで勉強になった。

あなたのコピーはどうだろうか?
商品の特徴ばかり押し付けていないか?
集客できるコピーになっているか?

ここが売上の分かれ道である。

URAPYON

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