はじめのひとこと研究室

損得勘定は、損得感情。

先日、お客様と食事をご一緒させていただいた。

外でお酒を飲むのは、
緊急事態宣言が明けてから初めてのことで、
それはそれは楽しかった。

しかも自分の尊敬するお客様だと
なおさらだ。

ただ僕の中ではある意味
お客様と思っていないところもあるが、
これは独り言。(笑)

話を戻すと食べるところを探して
歩いているとある一軒のお店へと
辿りついた。

なかなか繁盛している。
覗くとすぐには入れないという。

人数分の席が空いていないのだ。

こんな時あなたがお店の人ならどうするだろうか?
席があくまでお待ちいただくようご案内するだろうか?

それともそのままお断りするだろうか?

このお店では結論としてあくまで待ち、
席があいたら携帯へ連絡差し上げる。

という接客だったのだが、
その前までの提案が他と違っていた。

その提案はこうだ。

「近くに姉妹店があるので、そちらでしたらすぐにご案内できます。」

なるほど。

お店の都合で他の店舗へ案内しようというわけか。
でもこれで終わらなかった。

「お店までのタクシー代はお出しします」

これにはちょっとびっくりした。
普通あまりないと思う。

そんなに離れてはいないようだけど、
タクシー代を負担するとは。

結果としてこのお店があくのを待ったわけだが、
なかなかやるな。と思ってしまった。

タクシー代を負担する。

これはお店にとって、短期的に考えれば「損」である。
でもそこをあえて負担することの提案である。

これは少なからず
僕にはインパクトを与えた。

そんなお店にあたったことがないだけかもしれないが、やるな。である。

ここから学べることは、
ほとんどのお店がリスクを取らないお店が多い。

損して得とれ

というお店がこのご時世ほとんどない。
来て欲しい。
買ってほしい。
買って、は勝手だ(笑)

だけどもお客の視点から考えると
不思議と何をしていいかが
わかってきたりすることがある。

そこまでしてくれるんだったら。だ。

姉妹店には行かなかったが、
待つことでお客を逃さなかった。

入ってみるとなかなかの賑わい。
店の空気が違う。

接客も誰にあたっても気持ちがいい。

こんなお店なら商品云々よりも
お客は集まるのも納得のお店だった。

損得勘定。

決して悪いことではないし、
必要なことでもある。

でもそれは、みんなが思うことであり、
みんながやっていることだ。

損得勘定は損得感情。

とタイトルにしたのは、
損得勘定ばかりしていると、
損を「得る」感情ばかりになってしまう。
ということからだ。

みんながやらないバカげたことにこそ
今は価値があると思っている。
今までの思い込みを捨ててみよう。

何かが変わるかもしれない。
何より、その方が楽しいのである。

URAPYON

いつから生産性しか見なくなってしまったのか。前のページ

つぶやき。商いの未来次のページ

関連記事

  1. はじめのひとこと研究室

    リサーチこそ武器だと思う。

    どんな販促もリサーチがすべて。だと思っている。つまりどれだ…

  2. 気づき

    デザインに対しての誤解。

    デザインに対しての誤解について。これよくあるんですけど、表…

  3. 気づき

    売るためにはモノではなくコトだ!と”何も考えずに”思っている人へ。

    なんか風潮的に『モノよりコトだ!』的な声が大きいように思います。…

  4. お知らせ

    フリーランスになりました。『はじめのひとこと研究室』

    新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。…

  5. はじめのひとこと研究室

    売るための情報発信を無料で学ぶ方法。

    今日は無料で情報発信を学ぶ方法です。これって無料であるのにほと…

  6. 気づき

    金持ち父さん貧乏父さん

    「金持ち父さん貧乏父さん」久しぶりに本棚から引っ張り出して…

PAGE TOP