はじめのひとこと研究室

売り手の矜恃。

値下げのシールを見つけると悲しい。

思い入れのある商品だとなおさらだ。

何も値下げが悪いということではなく、
否定もしない。

ただ、安易に値下げのシールを貼り、
ワゴンに入れたり、
定番商品棚に愛もなく
陳列しておくのはどうか。

こういうケースは、
元から売る努力が店にない場合が少なくない。

百貨店に限らず、
商品の品揃えを充実させ、
なんでもかんでも
「ただ」並べているケースが多い。

百貨店も数十年売り方が
変わっていない。

小売全体にしても
同じことが言えるかもしれない。

「ただ」並べているケースが多い。

商品を取り揃えていれば安泰。
という昔の成功体験からだろうか。

商品点数は多いとはいえ、
店員さんを捕まえて商品のことを尋ねても
期待の声はほとんど返ってこない。

「担当の者を呼んでまいります」がいいとこだろう。

ではあなたは何の担当なのだろうか?
という意地悪も言いたくなる
(実際は言っていない)

結論から言うと
売り手の商品に対する愛がない。

売り切るという矜恃がない。

こういう売り手の共通点は、
やたらとコラボレーションをしたがり、
なんか面白いことないか?が口グセで
売れてる商品はないか?と探し回る。

売れてる商品は自分でつくるものだ。

全然売れない商品もあるだろう。
それは売る前から、作る前から売れないものだったりする。

世にある商品は見せ方によっては売れる。

売り場に、売り手に愛がない。

なぜそこまで自信があるのかというと
廃棄されるような物でも
仕掛けによって売ってきた自負があるからだ。

もっと扱う商品に愛情を持つべきだ。

今はSNSだなんだという前に
もっと考えること、できることがある。
僕が思う「売れない現場」は、
「当たり前」が圧倒的にできていないと感じる。

愛情に経費はかからない。
今すぐ、タダでできる。

urapyon

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