はじめのひとこと研究室

「あなた達、何考えているんですか!!」とお客様に怒鳴り込まれた話。

今日もアクセスありがとうございます!
昨日の地震は大丈夫でしたか?
急に寒くなったり、暖かくなる時って要注意らしいです。

===

これは僕の失敗談です。
※ちなみにエイプリルフールではありません。

もう30年くらい前の話
(前すぎだろ(笑)

僕は地元でフリーターをしていました。
音楽が好きだったので、
レコード屋さん。

デジタル配信なんてしていなかったので
CD全盛期。
レーザーディスク(懐かしい)もありましたし、
演歌コーナーにはカセットテープもありました。

ちょうどZARDの「揺れる想い」がバカ売れしてた時。
小室ファミリーも全盛期でした。
CDも8センチシングルだった時期。

そんな時の失敗談です。

思えば、これが僕のPOPルーツ?
かもしれません。

ちょっと簡単なイラストなんかを
書くのが好きだったので、店長から、

「うらちゃん、ちょっとこの輸入版コーナー、POP書いてよ」

と言われました。
ちょっと面倒臭いと思いつつも
バイトですから「はい」と返事して
裏の事務所で書き始めることに。

まぁこんなもんかな、
と早速書いてみました。

「ようし、これでいいだろう、、、」

とPOPを張り終えてしばらくすると
お客さんがいきなり怒鳴り混んできました。

「「あなた達、何考えているんですか!!あのマークがどういう意味が分かって書いているんですか???」

あまりの形相に僕もビビってしまい、お話を聞いてみると
お客様のお怒りの原因は、
僕が書いたPOPにあるようでした。

その原因とは?

実はこの輸入盤CD
ドイツからの格安な輸入盤で
まったく何も考えず書いた結果、
僕がそのPOPに何を書いたかと言うと

ハーケンクロイツを書いてしまったんです。
いわゆる卍マークですね。

今思うと本当にお恥ずかしい限りなんですが、
当時の僕はバリバリのヘビメタ小僧。

毎日のファッションと言えば、
メタルバンドの黒Tシャツにデニム。
エプロンしているからドクロなどが見えないものの、
かなり激しめのデザインのものばかり着ていました。

だからという言い訳ではまったくないのですが、
配慮が全然足りていなかったんです。

丁重にお詫びしてPOPは即座に取り下げました。
店長からは特に叱られることはなかったのですが、
あまりにも浅はかだったと言わざるをえません。

無知すぎました。

ただもちろん、
歴史を知らないわけでもまったくないのですが、
あまり考えずに当時は書いてしまっていました。

あまり怒鳴り込んでくるほどのお客様対応って
なかなかないですよね、、、

当時はまったくPOPも勉強していませんでしたし、
コピーなんてのも勉強していませんでした。

そもそも単なるバイトとして
過ごしていたので仕事に対する意識も低かったと思います。
今話すだけでも恥ずかしいエピソードです。

しかし、今振り返ってみると
2つの気づきのあるエピソードです。

まずひとつめ。
コピーは必ず読み手を想像して書かなければならないこと。
※もちろんこのエピソードは論外ですが。

もうひとつは、
非常識なものほど反応があること
※ここでは悪い反応ですが、はみ出ないと反応がないということです。

この2点は今でも非常に参考になります。

特にひとつめは当たり前ですが、
ふたつめ。

もちろん、このような過激なことを書け!
というわけではありません。

しかし、店頭でみかけるメッセージは
当たり障りのないメッセージが多いと感じます。

それでは反応を取ることは難しいでしょう。
ただ少しだけはみ出る必要もあります。

そもそも感情を動かさないと
お客さんは反応してくれませんし、
そこからの購買には至りません。

今回の話は僕の失態ですが、
いま考えると我ながら示唆に富む内容だと自負しています。

真剣にPOPを書き始めるのは、
これよりまだ後のことですが、
このエピソードがあったからこそ、
今のコピーライティングに生きていると思っています。

あなたの店頭でのメッセージ。
はみ出ていますか?

僕の恥ずかしいエピソードが
少しでも参考になれば嬉しいです。

それでは今日もあなたらしく
愉しい一日をお過ごしください。

URAPYON

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