はじめのひとこと研究室

情報爆発の時代。お客さんよりも多くの情報量を持つためには、どうしたら良いか?

「この本って何か宣伝しているんですか?」

こんなコメントが返ってきた。

それは受話器から聞こえてきた
地元の書店員さんの言葉だ。

話をはじまりに戻すと
今日発売の書籍を買うために
在庫確認を近くの書店へ電話を。

「あの、すみません本の在庫を確認したいのですが、、、本のタイトルはプロセスエコノミーです」

少々お待ちくださいと店員さん。
少しという自分の中での時間以上待たされw
在庫があるとのこと。

ただ在庫があと2冊なので取り置いておきます。
と店員さん。(親切)
※パラっと見てからキャンセルしてもよいとのこと。

ここでちょっとコミュニケーション。
「この本問い合わせ多いんですか?」

店員さん
「そうなんです。本日問い合わせが多いんです、この本って何か宣伝しているんですか?」
ここでようやく、冒頭のコメント。

(あまりに情報を持っていない店員さんを配慮して、今日発売日というのは言わず)
「あ、これ箕輪さんの編集ですよね、たぶん売れると思うので多めに入れた方がいいかもしれないですね」

とおせっかいすぎる事を伝えて電話を切りました。

出版業界は大変。
とよく言われます。

でも今日のこの状況を見るかぎり、
書店の情報が足りなさすぎる。
それが問題だと思わざるを得ない。

問い合わせた商品は、
出版業界で知らない人はいないのではないか?
というくらいのベストセラー編集者。

しかも著者も近刊でかなりのヒットを出している。
にも関わらず、販売している書店での情報が乏しすぎる。

そりゃ無数の本があるので、すべての情報を仕入れるのは不可能だけど、注目作くらいの情報はあってもいいんじゃないかなと。

今の小売の状況を考えた時に、ほとんどの問題が、お客さんの頭の中を考えられていないケースが少なくない。

この書店さんの情報量なら、仕入れの数量も最適ではないと感じる。

話題作が店舗に在庫していないので、売れる時に売れない状態が生まれる。

客側からすると、
買いたい時に買えない。

在庫がなければ、
お客さんはamazonでポチっとしてしまうだろう。

お客さんはすぐ欲しいのだ。

書店さんに文句を言いたいわけではなく、こういうケースって多いよな、とよく感じる。低迷する百貨店も同じようなケースかもしれない。

思うのは、世の中、お客さんの方が情報を持っているケースが多い。というのは間違いないと思う。

なんせお客さんは欲しいものの事ばかりを考えているのだ。

しかし、お店はお客さんのことではなく、お店のオペレーションの事、売上の数字ばかり考えているのではないか。

そもそも売上を作るのはお客さんなわけだから、そこに関心を寄せないといけないのだけど、それがわかっていない。

本を並べて、売る。

ことを、ルーチンの仕事として
こなしているだけなんだなぁと思う。

となると売り手はお客さんより知識量を増やさなくてはならないし、もっと言うと自分の仕事を本当に好きなことにしなければ、知識量は絶対にお客さんに負ける。と思っている。お客さんは欲しいものの情報をたくさん持っているはず。特に買いたいと思っているなら尚更。

いかに情報をお客さんより多く仕入れるか。
また、お客さんを理解していくか。

これが販売するための
すべてのキーになると思う。

特に情報量に関しては結論、

好きを仕事にする以外、情報量で勝ち目はない

とさえ言えるのかもしれない。

なので、より売るためにお客さんより情報量を持つには、

好きを仕事にする

が正しいのだろう。

どうだろうか?

URAPYON

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